セール特集

現役セレクトショップ店員が見る2017年のセール進捗状況


 

夏のセールが本格化する7月に突入しました。

特に今年は7月の1,2日が土日だったこともあり、スタートとしてはいつも以上に盛り上がったお店も多いと思います。

ということで今回は今年のセールを体感した感想を書きます。

 

 


予想以上に盛り上がりに欠けた2017年夏セール

店員の立場からすると「予想以上に盛り上がりに欠けた」というのが第一にあります。

 

なんでしょうね…

人は常に多いけど大半が、「本当にピンときたものがあれば買う」というスタンスで来店しているように思えました。

 

平日などのセール開催前は下見の人も頻繁にいらしてたのですが、そのような人が爆買いするような気配もなく、今本当に欲しい至極の一品だけを求めてきていたように思えました。

というのも下見にくる人というのは普段の客層に比べるととにかくオシャレな人が多い。自分のスタイルをわかってるからこそ衝動買いよりも実需の傾向が強いのではないかと感じました。

 

ただもちろんそのような人たちだけでなく、セールで夏の買い物を済ませる!みたいな人たちは昨年よりも圧倒的に少なかったように思えます。近年の物を持たない暮らしの偏重が今年も大いに関わっているのは間違いないです。

 

 


仕事と遊びの垣根が無くなってきている今は”ビジネスカジュアル”が好調

 

そんな盛り上がりに欠けたセールでも、ジャンル別で見ると今の社会情勢が上手く反映されてるなぁ〜と感じることがありました。

 

とにかく、ジャケパンスタイルなどのビジネスカジュアルが好調なのです。

引用

このビジネスカジュアルスタイルがなぜ好調なのか。以下にまとめました。

 

  • 以前のように「仕事着と言えばスーツ」という風習が無くなりつつこと
  • 仕事でも使えて、休日でも使えるアイテムが多いこと
  • 流行り廃りが比較的少なく、スタイルが確立した根強いファンが多いこと

 

昔に比べるとビジネスシーンのカジュアル化の流れはやはり顕著に出ています。

ジャケットも構築的なものから副素材を省いたサラッと羽織れるものへ。

ウールパンツも吸水速乾などの機能性があるものへ。

足元もドレスシューズからスニーカーへ。

 

このようにカジュアルな職場が増えてきているのに対して、洋服もどんどんカジュアルになっています。

また特に好調なのがこのスタイル。

引用

セットアップ+カットソー+スニーカーのスタイル。

このスタイルを求めているお客さんが決まって口にするのが

 

「出張に行く時の服装」

「職場がカジュアルだからこれ」

「プライベートでも着れるよね!」

 

ですね。

 

物を持たないミニマリストなライフスタイルが浸透したことで、プライベートでも着用できるものを求める傾向が強く、カジュアルすぎないセットアップによるジャケパンスタイルは”楽にかっこよくなる”の代名詞になりました。

 

どの年代も時代に応じたニーズがあります。ましてや服は消耗品。生きていく上で必ず必要なものであるからこそ、絶対にクローゼットに入れっぱなしにならない服というのはどの年代でも需要があります。

それが実需という観点で見たときに、ジャケパンスタイルは顧客のニーズを満たしているのです。

 

実際、セットアップはプロパーでもガンガン売れてます。セールにかからないお店も多いくらい、今のアパレルにとっては命綱的な存在なのです。

 

 


対照的にデザイナーズカジュアルは不調

 

となるとやはり不調はデザイナーズカジュアルです。

特に不調なのが完全にデザイン性に特化したブランドのアイテム。

 

柄物であったり、オーバーサイズシルエットであったり、ナードなアイテムはセールであっても多く売れ残ってます。

時代の流れがシンプルから装飾性に切り替わっているのは事実ですが、今回のセールを見るとまだまだ浸透するには時間が掛かるのではないのか…と感じました。

 

そもそもデザイナーズカジュアルは実需の面でみればビジネスカジュアルに比べ圧倒的に劣ります。

実需先行のビジネスカジュアルに対し、デザイナーズカジュアルは別にあってもなくても良い服に分類されがちです。一言で言えば”優先順位が低い”ということでしょう。

 

デニムや無地カットソーなどのハイカジュアルは継続して需要がありますが、デザイナーズカジュアルの春先に出た羽織物などは未だに多くあります。

今から使える物にお金を投資するというのは今後も変わりそうにないですね。

 

 


だからこそセールの勝機はデザイナーズにある

 

断言しておくと、売れ残っている物が人気がない物ではありません。

実際、優先順位で劣っているという面と、かっこいいけどプロパーで買うには高いという価格の面がネックになって売れ残るのです。

 

あと以前、セールではデザイナーズブランドを狙え!と書きましたが今回で確信しました。

👉【夏セール本番!】セールではデザイナーズブランドを狙え!

 

セールで残るデザイナーズブランドはオフ率高いのにめっちゃクオリティ高いなと。

特にデザイナーズは案外シンプルな見栄えな物もあったりするのです。

そんな物が40%オフになったり、最初から半額だったりすることもあるわけです。

 

正直、ビジネスカジュアルなどの服は、セール期には圧倒的に在庫が少ないのが現状。特に44や46サイズなどのゴールデンサイズは物によっては全く在庫がありません。あってもビビットカラーのパンツや派手な柄物など、ビジネスで使えそうにない物ばかり。

 

だからこそ、セール時期はカジュアルに振り切っちゃいましょう。正直、ビジネスカジュアルはサイズがあればラッキーで競合相手も多いです。

特に狙い目は春先に出た軽く羽織れる物。2ヶ月後の晩夏などにカットソーの上から羽織れるアウターを買っておくと良いでしょう。

 

 


まとめ

 

今回のまとめを踏まえて最終的なポイントは二つ。

 

  • オンオフ使えるビジネスカジュアルの定番カラー物(無地ネイビー&グレーなど)は、早い段階からプロパーで買っておく

→プロパーで圧倒的に需要があり、仮にセールに掛かっても在庫切れが激しい

→リアル店舗でもネット店舗でも状況は全く同じ

 

  • セールではカジュアルアイテムに振り切る

→価格がネックだったアウターなどはオフ率も下がり、晩夏&来年の春先に活躍する

→カットソーなど今から使える物がセールに掛かっている物が多い

 

ポイントは競合を避けつつ、良いものを安価でゲットすることです。

また近年、セールが以前のようにお祭りでは無くなってきていますが、裏を返せばチャンスが増えたということです。

 

個人的には伊勢丹や銀座SIXなどのような大型商業施設のセールは人がうじゃうじゃで足を運びたくありません。狙うべきは銀座などの路面店が多い地域ですね。

セールではゆっくりじっくり買うべきものを狙い撃ちしましょう。

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kokishibata

1993年熊本県生まれ。18歳まで熊本県で育ち、福岡の大学に進学。卒業後に上京し、現在は都内の某セレクトショップに勤務。趣味はファッション、Dj、ブログ運営。

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