リアル店舗論

『ニッチに尖れない』リアル店舗は淘汰されていく


 

ナスです。

今回はリアル店舗論。完全に持論になりますが、しっかりと最後まで見届けて下さい。

 

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単に”洋服”が欲しいのならユニクロで十分


 

今の時代、単に着るだけの服ならユニクロで十分すぎます。

ほとんどのアイテムが流行に流されないマス層向けのデザイン。かつ、ブランドものであれば20,000円はくだらないニットでさえも、ユニクロなら3,000円で買うことが出来ます。あの、ウルトラライトダウンでさえもダウンの配合率だけみればモンクレールと同じです(ダウン90%、フェザー10%)

しかも、近年はルメール、イネス、J.W.アンダーソンなんかとコラボし鬼に金棒状態。価格の分、ブランド単体で出しているものより質は劣るものの、コストパフォーマンスを徹底追及し実現まで至らせる姿勢はまさにキングの風貌でしかありません。

 

このように”単に着るだけの服”としての地位を確立していたユニクロまでもがファッションで勝負しにきている現状。よっぽどの革新的デザインや、玄人好みの職人芸がなければ群雄割拠のこの業界では生き残れません。

また、昨日10月15日、ファストファッションの雄であるフォーエバー21の日本一号店が閉店しました。

「フォーエバー21」原宿店を閉鎖 日本1号店として2009年開店

 

この現状を踏まえて、”単に着るだけの服”というのはますます厳しくなるのではと感じました。

ユニクロやGUの牙城を崩すのは厳しく、商環境の悪化も後惜しして消費者の目はもっともっと肥えていきます。

『本当に良いものだけが生き残る時代』に突入したことで、多くのメーカーは淘汰されていくでしょう。極度のオーバーストア状態の日本においては、本当に良いお店だけが生き残り、本当の意味での『適正なストア数』が保たれていく未来が安易に想像出来ます。

 

 

 

 

ニッチなジャンルと化した”ファッション専門店”に勝機はあるのか


 

今じゃ当たり前のように言われている話でスタートしましたが、僕らのいるファッション業界はこれからもっと『ニッチな業界』と化していくでしょう。

ぶっちゃけ、実店舗で買うより海外通販サイトで安く買うことも出来る時代ですし、実店舗での体験や物語に全くこだわりがなければ、ネットで買った方が時間も手間もかかりません。多少のリスクはあるでしょうが、ハイブランドですらもECのインフラをしっかり整えている時代です。

「ルイ・ヴィトン」、中国でもECサイトをローンチ

 

この現状はさらに加速し、止めることは出来ません。人が便利なところで買い物をするのは当たり前なのです。

カップルがプロポーズの場所に選ぶほど厳正なお店であるルイヴィトンですら止められないのですから、実店舗で買うことがニッチな買い方だと言われる未来も訪れるかもしれません。

 

 

 

 

商環境の悪化…ECの台頭…リアル店舗はバランスなんて無視して『ニッチに尖れ』


 

ここで必要なのは『ニッチに尖ること』

つまりは何者にも変えられない唯一無二の『圧倒的な武器』を一個でも良いからしっかり持つことなのです。

 

東京のセレクトショップで例えてみましょう。

例えば、ロンハーマン千駄ヶ谷店。言わずと知れたロンハーマンの日本一号店です。

引用

このお店の唯一無二なところは空間の創造力。カリフォルニアの異空間とも呼べるリラックスした空間作りと、豊富な品揃え。洋服や小物を買うというよりも『非日常の空間を買えるお店』という認識で良いでしょう。

 

また、ドーバーストリートマーケット銀座だってそう。

引用

ロンハーマンとはまた別ジャンルの空間創りですが、非日常を感じれるといった意味では全く一緒。洋服を買いに来ているのに、自然と各階ごとのアートやオブジェに夢中になっていたりするものです。

ただ、ドーバーの最大の魅力はブランドビジネスの最高峰が常に揃っているということ。ここがやはり、流行り物といった意味では日本一なのではないのでしょうか。空間のアプローチと商品のアプローチがしっかりと共存した唯一無二のお店です。

 

ロンハーマンやドーバーはジャンルは違えど空間を買えるということに関しては共通しています。

また、セレクトショップ以外でも、ドーバーに併設したユニクロ銀座は11Fに構える「UTストア」などで訪問者の視覚を鷲掴みすることが出来ます。

引用

これは館全てがユニクロのビルなので、ブランドコンセプトをそのまま反映させやすいのが特徴。

ユニクロのコストパフォーマンス×空間的アプローチという要素が混ざりあったお店は日本には無く、唯一無二と言っても過言ではありません。

 

「業界トップクラスのアイテム×唯一無二の空間」の縮図をまとめると以下のようになります。

・ロンハーマン(カリフォルニアテイストのアイテム)× 本場顔負けのリラックス空間

・ドーバー(最先端のデザイナーズブランド)× オブジェとアートで埋め尽くされた空間

・ユニクロ(コストパフォーマンスの王様)× 12階まるまる会社のビルというスケール感

 

商品だけよかったらECで買った方が圧倒的に効率は良いです。隙間時間にポチるだけなので。

ただ、消費者の目が肥えて来ている今の時代には、商品と空間の両方からなる相乗効果をしっかり発揮し、来た人の五感をくすぶる唯一無二の武器を持つお店を目指していくしかないのです。

 

 

 

 

 

ニッチに尖れば70億人を相手にすることが出来る


 

「唯一無二」というのは「ニッチに尖ること」とイコールです。

それが出来るお店は、確実に訪日外国人の層を取り込むことが出来るでしょう。

以前ほど先進国ではなく、むしろ後進国だとも言われている日本において、既存のマーケットを展開していくよりも、70億人を相手に出来るビジネスに切り替える。

 

インスタグラムをうまく使えば広告費なんてほとんどかかりませんし、写真によるコミュニケーションが主流となってきている現代においては、商品だけでなく、空間で人を呼ぶ取り組みがマストなのです。

空間が洗練されればおのずと写真も洗練されるだろうし、写真が洗練され、いいね!が増えれば、自然とグローバルな客層になります。

 

僕が働いているお店だってそうです。ぶっちゃけ、日本でも有数の『不況なんて関係ないお店』で働いているからこそこの意見は言えます。

毎日のようにパワーのある経営者のお客さんや芸能人、スポーツ選手などが来店されますが、ある意味、洋服ではなく『ステータス』を買っているとしか思えません。

しかし、この『ステータス』こそ、ニッチに尖ってきたからこそ手に入れることが出来た勲章のようなもの。僕らはお客さんに助けられている自負はありますが、この『ステータス』を必死に創り上げてきた先人たちの勝利でもあるのです。

また、訪日外国人だって最近は増えてきています。

毎日のようにアジア系の外国人を接客しますし、何よりパワーがすごい(笑)特に、中国人は桁が一つ違いますね。

 

ただ、不況なんて関係ないて言いながら最近は消費者の動向が変わってきているのも肌で体感しています。

下手したら二、三年後には「やべー…」って震え上がっているかもしれません。いや、可能性は十二分にあります。

 

そんな中で出来るのは、ECには出来ない価値を創造すること意外にはありません。

間違いなく既存のやり方では淘汰されますし、ファッション業界以外の情報も積極的に取り入れ、フロアと「SNSなどの手に取れる情報」にしっかりと反映させていく。

そして、来てくれたお客さんには、誠心誠意の対抗をしてとにかく自分が持っている情報を余すことなくGIVEする。

ここだけなのです。

 

また今後、AIとどう共存していくかも鍵になっていくでしょう。

どのような未来になるか分かりませんが、AIとしっかり共存してストロングポイントを伸ばし『ニッチに尖る』を突き詰めていく。

人間にしか出来ないことってなんだろう?って日々考え、実践していくことが重要ですね。

僕は、この『ときめき産業』を滅ぼしたくないからこれからも必死でやっていきます。

リアルな店舗でファッションと出会い、良くも悪くも変わっていった人間だからこそ、自分の培ってきたノウハウでしっかりと勝負していきたいです。そして、それが店舗に還元されて、多くの人に「ファッションは最高の遊び」だということを伝えていけたら最高ですね。

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kokishibata

1993年熊本県生まれ。18歳まで熊本県で育ち、福岡の大学に進学。卒業後に上京し、現在は都内の某セレクトショップに勤務。趣味はファッション、Dj、ブログ運営。

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